社長ブログ

2024年12月10日
100年先へ向けての人材育成

100年先の造園・ランドスケープの人材をどう育成していくのか?
というテーマの下に「日本造園学会九州支部フォーラム」に福岡市造園協会として登壇して発表をさせていただきました。

100名を超える造園・ランドスケープに携わる方々が集い、行政・民間企業・大学・短大の教授や学生がそれぞれ登壇して情報共有を行いました。
講評として、東京農業大学で「都市計画論」の授業を教わった蓑茂壽太郎名誉教授に総括いただき公開フォーラムを締めくくり、その後の交流会で各行政機関の方々や各学校関係者の先生方、学生と交流を深めて有意義な時間となりました。

登壇の中で福岡県に在籍する造園業界の各社よりアンケートを実施して、その内容を根拠とした発表であったため、資料をまとめて発表した私自身が一番勉強になったのではないかと思います。

時代は変わっていく中で造園という業種はなくならないが、多能工になっているのは事実であり、一つの技能を磨くための機会が減っている。長い歴史の中で日本庭園自体も「神殿造」や「浄土庭園」、「茶庭」や「回遊式庭園」など時代背景とともに様式を変えて現代に至っている。ただでさえ少子化による造園業界への人の流入が減っている中、技術継承を行える現場自体が減っている訳である。

しかしながら、造園業界は「景観」や「公共」という街並みの形成や「個人庭園」や「エクステリア」など幅が広がり、職能も多種多様になっていることから若手社員の人材育成も多様になっている。

・資格取得の促進
・若手社員と指導者役によるOJT
・学会や展示会、外部セミナーや社員旅行研修による先進事例などの自己研鑽
・社内会議における問題点や知識・技術の共有
・適正に応じた工事種別を担当して、達成感を積んでいくキャリアアップ

各社で人材育成方法は異なりますが、「お客様のご要望に寄り添える心」と「ご提案内容に対する根拠」、「就職前に期待した将来像」など企業とスタッフ間の情報共有は必要に感じました。営業・プランナーとしてお客様の気持ちを汲む姿勢やご要望に対して一歩先をご提案できる知識や提案力。そして、なりたかった自分を超えられる人材育成など話は尽きませんでした。