社長ブログ

2024年09月18日
当たり前

これまで長い歴史の中で人間は成長を遂げてきた過程があり、それが現在である。それは、いまも昔も現状に満足をせずに「より良いアイデアを模索してきた結果である」と私は思う。

そもそも、日本庭園とは中国の庭園思想が大きな影響を与えており、寝殿造や枯山水、池泉回遊式庭園など時代に沿って庭園の造成技術や美意識が洗練され発展を遂げてきたといっても過言ではない。そこには、時代毎の社会的背景や文化の変化に密接に結びついている。

それでは、時代によって変わらないものは何か。
「当たり前のことを当たり前にやる」という素朴な言葉と、「自分のためだけではなく、相手(観る人)のために」という意識であろうと思う。

イチロー選手が何かの番組で仰っていました。
「明日からやろうの人は前に進めない人が多い。一日を大事に出来ない人が多くて、二日目と三日目も変わらない。今日頑張ろうと地味に続ける能力がある人の100日目と明日からやろうとする人の100日目は全く異なる。一日の大事さが解らない人は進歩が遅い」

その言葉を聞いて、ハッとしたのは「特別なことをするために、特別なことをする訳ではない。特別なことをするために、普段通り当たり前のことを地道にする」というイチロー選手と弊社会長が言っていた言葉がリンクした時でした。

どうしても会長といえど自身の父親であることから、幼い頃から聞いてきた言葉が多いため、聞き流そうとするときさえあった。でも、自分の中にその言葉を落とし込んだ時、「なるほど、こういうことが伝えたかったんだ」と思うことがこれまで山ほどあった。それは、その言葉の意味を含む壁に直面したときである。

やはり、先人は自身より先を歩いた先輩であり、同じような壁にぶつかった人間であり、耳を傾けるべきだと思った。

日本庭園や外構工事はもう全てアイデアが出尽くしているのか?
そうではない、自分のアイデアがまだ閃いていないだけだと悟った。
何事も勉強。まだまだ、お客様の喜ぶ庭造りは進化できる。