社長ブログ

2024年03月30日
日本人として

1年ほど前に、とある建設業の社長よりご紹介をうけたお客様から対馬市へ「桜を寄贈したい」とご依頼をうけました。

というのも、差別や偏見はないものの「対馬市の神社仏閣から仏像が窃盗団に盗まれ、中世の時代に倭寇に略奪されたものだ」と主張する韓国に対して、約11年の歳月を経て最高裁で長崎県対馬市の所有物である判決を目にされたことがきっかけであると話してくれました。

当然ではありますが、対馬市が自然豊かな日本の領土であることを示すために、お客様は対馬市役所へ直談判され「カワヅザクラ」の寄贈・植樹計画がスタートしました。

植樹するエリアや植樹する輸送計画など1年がかりとなりましたが、ようやく50本のフルイ苗(土を付けていない状態での苗木)をお送りでき、地元のボランティアの皆様のご協力の下、小綱小学校と浜久須地域に植え付けが完了したと報告がありました。

お客様の日本人としての心や、地元を守るボランティア・対馬市役所の皆様、開花時期が不確定な中で輸送にご協力いただいた生産者の皆様に感激し、ブログにつづることにしました。

造園という職業は昔から変わらない技法や技術が残されており、時代に沿って重機や機械が発明され人力での仕事も減った部分はありますが、今も技術継承がなされています。手法は変わっても、理念や景観美など変わらない本質的なものを大事にしながら仕事に従事したいと思っています。