社長ブログ

2022年04月16日
江之浦測候所 その2

小田原市江之浦地区は箱根外輪山を背にして相模湾を望める素晴らしい眺望で、この江之浦測候所は自然を借景としながら、高低差を利用した建築と庭園が呼応するように配置されていました。

1枚目は、海抜100mの位置に100mの長さのギャラリーで雄大な自然が借景となっています。ガラス張りで自然を望めることや、建築構造壁は大谷石がふんだんに使用され圧倒されました。

2枚目・3枚目は、円形石舞台から海側を望む眺望。
敷材には、本社である別府梢風園玄関と同じく「京都市電」の敷材が使用されており、70m先から冬至には陽光が貫き円形石舞台の巨石を照らすそうです。

4枚目は、光学硝子舞台となっており客席からは硝子舞台が浮いて見えるそうです。様々な材質の建築と庭園、自然が拝観する者を楽しませてくれます。

5枚目は、根府川石を使用した浮橋です。写真では解りにくいですが、本当に浮いているように見えます。実際は、根府川石の下に見えないように石を数点で支えており、踏石のレベルを平行に保つのに苦労があっただろうと推察します。

6枚目は、川原寺の礎石であしらわれた庭がギャラリー脇の敷瓦のアプローチに沿って作庭されています。今回の視察では降雨時ではあったのですが、敷瓦は濡れても滑らないことが実体験できました。

やはり、事前にHP等で確認はしていたものの自分自身の目で見て、触れて、空間を感じることに勝るものはない・・・と感じました。